大阪グルメ倶楽部

肉球拳宗家のグルメ日記。キックボクサーの千絵、合気道の夏見、空手の歩と共に、訓練に励んでいる。

オステリア・ブル(海鮮系イタリアン/福島)


 芳子姉さんに教えてもらった店。だいたい、酒に関する新店開発にかけては芳子姉さんに勝る人はいないような気はする。
 
 まずは、事前に教えてもらっていたロザマリーナやボッタルガ・トンノなどをチェック。メンソールは、メニュー構成をメインから決めるクセがあるので、メニューの最終ページをチェック。魚系よりは肉系の気分だったので、肉メニューの方をチェックすると、徳島産すだち牛と梅山豚の二種類があった。すだち牛というのは、文字通りですだちを食べさせて育てた牛らしい。脂身の甘みを楽しむものではなくて、赤身肉の旨みを楽しむものらしい。と言うことで、有無を言わず、是非も言わずにこれをオーダー。前菜はタコをと大麦を使ったサラダとして、飲兵衛としては、芳子姉さんのお薦めに従ってロザマリーナとボッタルガ・トンノをオーダー。パスタは、もう一方の肉料理である梅山豚のトマト&ワインソースを使ったパスタ。麺の方は自家製麺

 まずは、ビールをオーダーして、ロザマリーナを一口。これは白身魚の唐辛子漬けらしいんですけど、唐辛子の辛さよりは、塩味が強い感じです。メンソールは辛くても平気なので、辛さについてはあまり参考にしないでください。で、ビールがほぼ瞬間的に空になったので、赤ワインをカラフェでオーダー。ボッタルガ・トンノはマグロの唐墨。唐墨と言えばボラの卵巣から作るんですけど、それをマグロの卵巣を使って作ったものだそうです。味の方も、マグロ系の味が感じられたりします。ロザマリーナもボッタルガ・トンノも塩味がきつい上に旨みが凝縮されているので、これだけでビールやワインがズビズバ行けてしまったりします。
 
 続いては、タコと大麦のサラダ。単独でも美味しいんですけど、ロザマリーナやボッタルガ・トンノを調味料的に使ってみたりするのも楽しいです。メンソールは、メインの牛肉に併せて赤ワインをオーダーしたんですけど、この時点でカラフェが空になってしまいました。ワインなんかより日本酒の方が合いそうな気がして、聞いてみたところ、日本酒はまだ置いていないとのこと。それならばと言うことで、焼酎にスイッチ。珍しい焼酎だと言うことだったので、ストレートでグビグビ。20年ほど寝かせた焼酎もあったので、そちらもストレートでグビグビ行っちゃいました。
 
 さて、メインのすだち牛。画像見て判るとおりで、ほとんどレアです。中まで十分に火は通ってるんですけど、見た目は赤身のままで、レアというよりはタタキ状態。いちぼ肉なんで、脂身よりは赤身の味を楽しむ所なんですけど、脂身の甘さもしっかりとあります。すだちをエサにすることにより、サシが入るんだそうです。
 
 最後は、追加オーダーしたワインが少し余ったので、酒のアテ的メニューという行ことで、コッパをオーダー。ソースも無駄にはしたくなかったので、フォカッチャを三回もお代わりしてしまった。その分、デザート類はオーダーしなかったが…。いや、勧められて、自家製リモンチェッログラッパも飲んでしまったんだが…。

 パスタの方も、梅山豚の独特の味わいもさることながら、麺が旨い。ちゃんと麦の旨みがする。もちろん、ソースの方も大事なんですけど、パスタって麺を食べる料理なんで、主役である麺を打ち負かすようなソースじゃダメですし、打ち負けるような麺じゃダメですから…。

 会計は、若干高い目かと思うんですけど、すだち牛のあの旨さ、シェフの仕事の丁寧さ、接客の的確さとか考えれば、十分納得のいくもんだと思います。メンソールは、カウンター席に座ったんですけど、カウンターからはシェフの動きがよく見えます。以前は、時計屋だったところを改装したそうで、センターにカウンターがあったりとちょっと不思議なレイアウトになってます。それから、カウンター席は二段ほど高いところにあるので、酔っぱらって転げ落ちないように注意しましょう。

 肉系料理よりは海鮮系料理が好きで得意だそうなので、是非、海鮮系メニューを楽しんでください。肉系の料理は毎日メニューに載っているわけではなさそうです。そのためか、ワインリストも赤ワインよりも白ワインの方が取りそろえが豊富です。今回は、肉系をメインに持ってきたのでオーダーはしなかったんですけど、サルディーニャ(サルデニア)島の白ワインが塩分を感じさせるもので、ロザマリーナやボッタルガ・トンノには合うそうです。
 
 飲兵衛にはありがたい、酒のアテ的なメニューがいくつかあって、しかもワインがグビグビ行けてしまうので、調子に乗って飲んでると高くつきます。注意しましょう。メニューのボリュームは多い目なので、一人で行ってメインをオーダーするなら、前菜もパスタもなしでいいです。ただ、メインはオーダーしてからサーブされるまでに時間がかかるので、酒のアテ的なものをオーダーして、ワインをチビチビやりながら時間を持たせましょう。二人で行くなら、メイン一皿、パスタ二皿とか、飲兵衛組ならメイン一皿、パスタ一皿、酒のアテ系2~3皿でいい感じになるともいます。もちろん、ワイン&酒のアテというチョイスもありかと…。

 リストランテ、トラットリア、オステリアと言っても、あまり厳密な使い分けはしてないような気がするんですけど、オステリアと言えば居酒屋みたいなニュアンスですから、しっかり酒が飲めて、酒のアテが充実している店ができたのはうれしい限りです。ちなみに、焼酎はメンソールが頼んだ二種類のみのラインナップで、日本酒についてはそうした要望が増えてくるようであれば考えてもらえるかもしれません。
 

(店  名) Osteria BLU(オステリア・ブル)
(ジャンル) イタリアン(海鮮系)
(所 在 地) 大阪市福島区福島3-6-18 タケダビル一階
(電  話) 06-6453-5788
(営業時間) 12:00-14:00、17:30-22:30
(定 休 日) 月曜日
(席  数) カウンター6席。テーブル12席くらい
(カ ー ド) 不可
(予  算) 2,000円(ランチ)、4,000-7,000円(ディナー)