ディナーまでに少し時間があったので、食前酒でも飲もうかとGoogleで検索して見つけたお店です。通りから少し奥に入った場所にあるため、初めて行く方は迷わずに辿り着けるか少し微妙かもしれません。通り沿いに看板は出ているのですが、チラッと見ただけではバーの看板とは分かりにくい印象でした。

若い頃、食前酒といえばマティーニ一択だったのですが、最近は翌日の仕事や体調を考えて控えるようになりました。そこで今回は、メニューのトップに書かれていたクラフトビールをオーダーすることにしました。

説明すると長くなるので詳細は省略しますが、イギリスの伝統的なエールは炭酸が強くありません。自然な発酵による滑らかな口当たりを楽しむため、ハンドポンプ(Beer Engine)という仕組みで提供されます。このハンドポンプは井戸の水くみポンプのようなもので、手動でビールを汲み上げます。一般的なビールサーバーのように高圧の炭酸ガスボンベの圧力でケグ(樽)から押し出してしまうと、高圧ガスがビールに追加で溶け込み、伝統的な微炭酸ならではの味わいが損なわれてしまいます。そのため、外部から圧力を加えないハンドポンプが使われているのです。

日本における輸入ビールブームは1980年代頃で、当時はドイツやベルギーのビールが流行し、街にも多くのビアバーができました。しかし、このハンドポンプで提供されるビールを飲む機会は、これまで数えるほどしかありませんでした。今回は時間の都合で一杯しか飲めませんでしたが、また機会を見つけてじっくり訪れたいお店です。
(参考)